【例会 令和6年4月の料理】 (2024.04.14)    

   

 

<炊飯、煮魚、味噌汁、ごぼうと豚肉の生姜煮、      
             きゅうりとキャベツの即席漬け>

   
   

【料理指導】 管理栄養士 介護食士一級 柴山先生


 
      

  (1)炊飯
 
  (2)煮魚
 
  (3)味噌汁

  (4)ごぼうと豚肉の生姜煮
 
  (5)
きゅうりとキャベツの即席漬け

 

    

   

    
   
(1)炊飯  (2024.04)

   

  
材料(5〜6人分)
材料名 目安量g

 米

500

 水

750

       


 
  ご飯を美味しく炊くコツは、充分な吸水と98℃以上の温度を
  20分間保保つ必要がある。

  電気釜はスイッチをスイッチを入れると、吸水時間もセット
  されるので洗米してすぐに炊飯する。


 @洗米
   米を研ぐのは死語になり、今は混ぜ洗いが適している。
   現在は米の搗制技術が向上し、品質も柔らかくなているので
   研ぎ洗いすることで、溶出する固定分や砕け米も多いことが
   わかっている。
 
 A加水量
   米の重量の 1.5倍
   米の容量の 1.2倍

   電気炊飯器の場合、蒸発量が非常に少ないので加水量
   を考慮する。
   (電気釜に刻まれている印しに合わせると便利)

   洗米の事を研ぐといい、米粒同士をこすり合わせる洗い方をする。
   しかし、現在は精米や保存の技術が向上し、精白米に残る
   ぬかが少なくなっているので数回手でかき回し、水を捨てる
   ことを3〜4回繰り返す程度でぬかを洗い流せる。
   この方法と研ぐ方法とで食味は変わらないことが官能検査
   などで明らかにされている。

 B浸漬(吸水)
   水温の低い冬場 90分程度
   水温の高い夏場 30〜45分程度

 C加熱(炊飯)
   点火 中火10分 沸騰したら吹きこぼれないように火を弱め
   5分間おく。この時点で水はほとんどなくなるので、焦がさない
   ようにさらに弱めて10〜15分加熱して火を止める。

 D蒸らし
   蓋を開けずに10〜15分間蒸らす。
   蒸らしが完了後、蓋を開けたら直ぐにほぐして全体をよく混ぜる。

 

 

   
 (2)煮魚   (2024.04)

    

 

材料(5〜6人分)
材料名 目安量g

 魚 切り身

6切れ

 根生姜

30

   砂糖

大匙3

   醤油

大匙3

   酒

大匙4

 だし汁

200

   

 

 
 @根生姜は皮を剥ぎ、薄く切る。
 
 A平鍋又はフライパンに@と調味料、だし汁を入れて煮立て
   魚を入れ、落し蓋をして、沸騰したら中火で5〜8分煮る。
   火を止めて5分蒸し、味を みて皿に取り出し、煮汁を仕上げる。

 B汁を大匙1ほどかけ、Aの根生姜を添える。
   煮汁はたっぷりめにして、残りは冷蔵庫で煮凝りにすると
   温かいご飯にかけると美味しい。


 【ポイント

   a.煮魚は煮汁を煮立ててから魚を入れる。
     魚の表面の蛋白質がすぐに熱凝固するため、魚の旨みが
     煮汁に溶けるのを防ぐことができる。

   b.白身の魚は、魚の味を生かすように、味は薄く。
     赤身の魚は、魚の旨みが強く、においも強いので煮汁を濃くし
     みりんや砂糖を加えて、加熱時間をやや長くして魚臭を
     抑制する。

   c.魚臭を抑制する方法
     ア 砂糖やみりんなど糖類を加えるとにおい成分の揮発を
        抑制できる。

     イ 生姜、葱、牛蒡など香りのある野菜を一緒に加熱する。

     ウ 梅干を加えて酸性にして塩基性のにおい成分の揮発を
        抑制する。

     エ 清酒やみりんなどの発酵性調味料の香気で魚臭をカバー
        して生臭を少なくする。
 






   
 (3)味噌汁   (2024.04)

    

 

材料(5〜6人分)
材料名 目安量g

 熱湯

900

 煮干粉
  又は花かつお

小匙3
   5

 昆布粉

小匙3

 味噌

60

 高野豆腐

20

 わかめ(乾燥)

5

 小ねぎ(小口切り)
 又は青しそ・葉山椒

2本
3枚・適量

  

 

 

 @椀に高野豆腐、ワカメ、味噌、煮干し粉、昆布粉末を入れ
   熱湯を注ぎ供する。




 ■便利なかつお節味噌を作る。


  ・味噌500g
  
・花かつお50g

  テフロンのフライパンに花かつおを火入れして
 冷まし味噌に混ぜて、味噌汁、葱味噌、ふき味噌、
 山椒味噌にすると便利。
  また、火入れした花かつおは缶に入れておけば
 お浸し、煮物に重宝する。

 ■便利な煮干し粉を作る。

  煮干しを充分に火入れして冷まし、ミキサーに
  かける。








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 (4)ごぼうと豚肉の生姜煮   (2024.04)

    

 

材料(5〜6人分)
材料名 目安量g

 ごぼう

500

 酢

少々

 豚小間切れ

200

 生姜

30

 醤油  大匙3〜4

大匙4

 砂糖

大匙2

  

 

 

 @ごぼうはたわしで洗い、厚さ5ミリの斜め切りにして、酢水につけ
   アクを抜き、洗って鍋に入れ、かぶる位の水を入れる。
 
 A鍋に蓋をして火にかけ、ごぼうが柔らかくなったら、薄切の生姜と
   豚肉を入れ、砂糖を入れ溶けたら醤油を加え、煮汁がほとんど
   なくなるまで煮る。
   時間のある時は醤油を加えて、火を止めて冷まし、充分に味を
   染み込ませる。
   そのやり方の方が醤油のアミノ酸の香りが生きて美味しい。


 【ポイント

   a.きゅうりの小口切りはまな板からコロコロ転がるので、包丁を
     気持ち斜めに傾けて切るとよい。

   b.キャベツはカルシュウム、カリウム、ビタミンCに富み、
     胃潰瘍などに効果があるといわれるビタミンUを含んでいる。










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 (5)きゅうりとキャベツの即席漬け

    

 

材料(5〜6人分)
材料名 目安量g

 きゅうり

1本

 キャベツ

150

 根生姜

8

 塩

小匙2

  

 

 

 @きゅうりは薄い小口切りにする。キャベツは芯を薄切にして
   葉は3〜4cm幅に切るか?ちぎる。
 
 Aボールに@を入れて、塩をまぶし重しをしてしばらく置く。
   又はビニール袋に@と塩を入れて良くもみ、冷蔵庫でしばらく置き
   しんなりしたら水を入れ塩気を取りかたく絞る。


 【ポイント

   ごぼうは皮も食べられるのでタワシで表面の汚れだけこする。
   酢でアクが取れるので水1リットル、酢小匙1の割合の酢水に
   つける。長くつけると旨味もなくなるので注意!









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