4.けんちん汁     (2013年1月)
 

 

 材料名

目安量

5〜6人g

1人分
g

  ねぎ 2本 40
  わかめ 5 1
  辛子酢味噌    
   白味噌 大匙3 10
   砂糖 大匙2 4
   酢 大匙1〜2 3
  練り辛子(1〜1+1/2) 小匙1 1
  針しょうが 大匙1  

 


 【作り方】

  @
ごぼうはたわしでこすり洗いして、泥をおとし、ささがきにしてアクを抜いておく
    里芋は泥を洗い、皮をむいて小口切りにして、塩で揉んでぬめりをとる
    大根、人参はいちょう切り、干し椎茸は戻して細切りにする
    葱は小口切りにする

  A鍋に油を熱し、ごぼう、人参、大根の順に入れ炒める
   次に椎茸、里芋を加えながら炒め、だし汁を加え材料が柔らかくなるまで
   煮て、塩、醤油で味をととのえ、豆腐を手で揉みながら加え、葱を散らし
   火を止め椀に盛る



 
 <山口メモ>
 

a.里芋は泥を洗い、皮をむいて小口切りにして、塩で揉んでぬめり※1)をとる
 
   ※1ぬめりをとる方法  @塩で揉む A煮る B油で揚げる がある
 

  大根(皮の近くにしぶみがあるので厚く切る)、人参はいちょう切り、長葱は
  小口切りにする
  大根の葉は葉酸、カルシュウムを含んでおり、丈夫な血管をつくる効果が
  あるとのこと
 
  干し椎茸は砂糖を加えたぬるま湯※2)で戻して細切りする。
  戻しで使ったぬるま湯は、だし汁として使用する
  

※2ぬるま湯を使うのは
  冷たい水より速く水分を吸収させたいため
  しかし、ぬるま湯のままで放置すると水分を吸収しすぎるので
  その対策として砂糖をひとつまみ入れる
  浸透圧の力で水分の吸収を少しだけ抑えることができるそうだ!

  
  こんにゃくは小口切りして、塩でもみ水洗いして凝固剤(水酸化カルシュウム)
  をとり、水気を拭く
沸騰した湯にこんにゃくを入れ茹でると臭みが抜け、味も
  しみ込みやすく、歯ごたえもよくなる
 
  ごぼうは最後に料理する(酸化しやすいため)。腎臓の負担を軽くするため
  あくをとる。ごぼうは肝臓機能を補強し毒素排出、活便効果あり



b.鍋に油を熱し、ごぼう、人参、大根の順に入れて炒める
  次に椎茸、里芋を加え炒め、前a干し椎茸戻しぬるま湯を加え、材料が柔らかく
  なるまで煮て塩、醤油で味をととのえ、豆腐を手で揉み(※3)ながら加えて、
  長葱を散らし火を止めて椀に盛る
 

※3豆腐を手で揉む
けんちん汁の語源は、鎌倉の建長寺の開山であった蘭渓道隆(らんけん
どうりゅう)が、崩れてしまった豆腐を野菜と煮込んで作った汁物
に由来するものという説があり、この汁物が「建長寺」の名から「建長

 寺汁」「建長汁」と呼ばれるようになり、訛って「けんちん汁」となったと
いう。そこで、豆腐を手で揉み崩し加え、料理しているとのこと